シャーロック・ホームズ 11例目の怪事件

オンラインで遊べるシャーロック・ホームズ(推理/捜査ゲーム)の制作にあたり、版権のあるものをそのまま使うことはできないのでオリジナルのシナリオを考える。
このゲームは基本的に捜査主体のゲームで、何らトリックがなくても楽しめるあたり推理小説を書こうなどと考えるより余程敷居が低い。が、その代わりに地道な苦労を要することになる。
捜査地点は人名や社名などから住所録を引いて調べるようになっており、そのために凡そ2500件もの人名を掲載するロンドン住所録と600近い地点を記したロンドン市街地図が付属している。ということはシナリオを作る時点でもこれら資料との矛盾を生じぬようにせねばならず、そのためにかける手間はかなりのものである。
著作者の許可を得ていない以上は地図も住所録も実際に参照できるわけではなく、従って原典を無視してでっち上げたところでシナリオ中で破綻を来しはしないのだが、それでもできるだけ忠実に仕上げたいのがファンの心理というもの。
というわけで、登場させる人名を選ぶのに逐一住所録を参照し、エリアと人物設定が矛盾せぬよう気をつけねばならない。暫くは地図と住所とにらめっこである。


本日の画像はBig Benの文字盤。中央部には金の装飾が、また周囲にも装飾があるが省略。