辛子明太子販売のページデザインを依頼されたが、碌な素材がない。貰ったデータは
- 印刷物からの取り込みで
- サイズが小さくて
- JPEG圧縮がきつい
というどうしようもない代物。取り敢えずロゴはIllustratorでトレースして作り直したが、写真はどうしようもない。商品写真はそのまま使うとして、そこそこ美味しそうに見えるイメージが欲しかったので素材集を探す。しかし鱈子/辛子明太子とは食材ではあっても料理ではないという受け取られ方なのか、殆どまともな写真が存在しないようだ。そういえばこれまで扱ったものも殆どスチロールの函から出しもせずブルーバックで撮影したものとか、その程度だった。食品にブルーバックは止めた方が良い。
仕方ないので鱈子を用意して自宅で撮影。食品撮影の鉄則は逆光である。特に魚卵は強い光に透かすと美味しそうに見えるが、直接強い光を当てては陰がくっきり出て宜しくない。かといって間にデフューザーを挟むと光が拡散しすぎる。
試行錯誤の末、ディフューザー越しにライトを鱈子に接近させることで解決した。が、撮影を終えてみると表面が乾いてしまっており今ひとつ美味しそうに見えない。仕方ないので直接光の強い反射がある画像を加工して上から重ね、多少のシズルを演出する。
あとは「辛子明太子ではない」というクレームがつかないことを祈るのみ。