IE嫌いすぎ?

昨日のコメント欄が大変なことになってしまった。私は WinIEに嫌悪感を示し過ぎなのだろうか。多分そうなのだろうな。
そんな思考に陥りがちなのはMacユーザーであることと無関係ではないかもしれない。MSがシェアを利用して我を通そうとすることに一番影響を受けてきた層だから。実際、Macは様々な面で冷遇されてきた。対応するソフトウェア(とりわけゲーム)やハードウェアの圧倒的な少なさ、ファイルのやり取り*1やWeb上でのちょっとした阻害*2
「そんなに嫌ならWin使えば」そういう問題ではない。「小泉が嫌なら日本人やめれば?」と同じぐらい無意味だ。Macを使い続けながらシェア格差からくる不利を無くさねば意味が無いのだ。


Netscapeを蹴落とした頃、IEは最も優れた選択肢だったかもしれない。しかしその当時から進化を止めた結果、今では最も劣ったブラウザーと行って差し支えない位置まで後退している。
Netscapeは(悪名高い)4.xシリーズの後、過去の遺産を捨ててGeckoを作り上げた。MacOSは1.0にしてGUIとしては完成の域にあったが、それが故に大幅な進化を遂げられず機能面で一度はWinに道を譲り、再び息を吹き返したのは過去の遺産と決別する覚悟を決めてからであった。ハードウェアとしてもSCSIフロッピーディスクなど幾つかの旧い規格を捨て去るという大進化である。結果として「取り残された」と感じたユーザーも多かったことだろう。しかしそれは、どこかで必要なことだったと私は思う。何かを捨てること無く進化することはできない。
そろそろIEも、旧時代の遺物を捨てる時だと思うのだが。

*1:何故かWinユーザーは相手もMS Officeを使っていると信じて疑わない

*2:Macには対応しないサービスや無意識の機種依存文字など