人力検索の回答オープンコスト

現状の人力検索は追加で回答を読む度にコストが増えるようになっている。これはつまり「回答を貰った量に応じてそれなりの額が支払われるべき」ということなのだろう、言い換えれば「強制的に支払い総額を増やさないと最低額しか払わない不届きものがいるかも知れない」という性悪説的発想に基づいて設計されているように思える。はてなにしては珍しいことだ。
質問者にしてみれば、回答を一つ開けたときに全く無益な情報しか出てこなかった場合、「10ポイント余分に払わされた」というイメージが強い。これを解消するには「回答オープンの度に+10ポイント」というシステムを取りやめるしかない。一方で、「40ポイント以上は回答に応じて自由に支払い」とすれば40ポイントしか払わない質問者も当然出てくるだろう。そうでなくても回答に関わらず自動振り分けされる例が多いのだし。
この問題の根本は「回答の質をポイントで評価する」という点にあるように思う。ポイントの量は確かに感謝の度合いによって変化する(というか、そうあるべき)だろうが、「この回答者にはいくら、こっちの回答者にはいくら」という評価形式が感覚に馴染まないのではないか。


そこで。
回答に対し随時5段階程度で評価を付けて行くのはどうか。yahooのオークションやAmazonのレビューなどでも☆の数で評価するシステムが採用されており、この感覚には馴染みやすいのではないかと思う。また、締め切り前でも随時評価を付けることで回答者が「受けの良い回答パターン」をある程度見出すこともできる(この点は現状の質問者コメントからもある程度伺い知れるが)。
できれば読んだ回答を評価しないと次を開けないようにするのが良い。これは次に述べるポイント支払い処理の関係と、回答に対する質問者の扱い傾向を明示する為である。
締め切り後、評価に応じその回答への最低支払いポイントが表示される。終了処理を行わなかった場合は自動で締め切られた後、この評価を基準に自動支払いが行われる。☆0個(役に立たない)という評価を可能とし、その場合は最低支払いポイントは0。
問題は、最後に開いた回答だけは評価しなくても自動終了できることと、評価時まで最低消費ポイントがはっきりしないことであるが、前者は「未評価は自動的に☆☆☆」などと決めておけば済むことだし、後者は最高評価☆☆☆☆☆に於ける最低消費ポイントを加味した分だけポイントが残っていないと回答を読めないようにすれば良い。


つまりこの評価制度案は、単にポイントを振り分ける前段階にもう一手間挿んだだけで、本質に大した違いはない。
しかし「質を評価」してから「謝礼を支払う」ことで評価とポイントが直接結びつかないようになり、それにより「ポイントをケチって評価を下げる」行為の抑制が期待できる。
また、終了前から回答に対する評価が見えるため、「ポイントをケチって評価を下げる」ような輩は事前にそれを見透かされることになる。


id:sasada:20040925#1096108273を読んで思ったことを書き連ねてみた。
どうしようかと思ったけれど、改めて「人力検索サイトはてなへの要望」と書くことにする。