カタン会

少し早めに着くように移動するが、目的地周辺で場所が判らずうろつく。どうやら侵入方向次第では全く看板が目に入らず見逃し易いようだ。
入るといきなりテーブル上にタイタンが広げてあったりして濃さを感じさせる。店の奥にはゲーム棚があり、常連がストックしたゲームが貸し出されている。恐らくたほいや用だろう、広辞苑まであるのには笑った。


既に2人来ていたので、取り敢えず開始時間まで軽くワードバスケット。4人になったところでカタンを開始する。
一通りルールを解説してプレイ開始。私は目の良い鉱山を押さえるが早々に盗賊に占拠される。道2本ほど引いたところで資源が底をつき、以降全く何も引けないままターンだけが過ぎる。この間他のプレイヤーは順調に資源を手にし勢力を伸ばし居り、このままでは一人大敗を喫するかに思えた。
が、長かった盗賊の支配を脱した途端に鉱山がフル稼働、開拓地を次々と都市規模に拡充すると潤沢な生産力を活かして貿易で利益を上げ、騎士を雇って一気に勝利。
……っていうか容赦なく勝ってどうする。いや、手抜きするつもりはないけど、予め行動指針を予告して妨害しやすいようにしても良かったような気もする。


ここで一休みして軽く買い出し、人数が増えたので休憩/人数調整代わりに軽く6ニムトワードバスケットをやる。


その後私が抜ける形で二回戦開始、暫く観戦していたが、空いた常連客に誘われたので(軽く終わらせるつもりで)持参したバザリをプレイすることに。
初プレイの二人にルール説明の後、人数合わせに店長も交えて開始。ここでも出目が悪く、最初の2ラウンドは半周もできない。宝石入手も振るわず、1位が減らす分を期待するが赤と青を大量に拾われており逆転の目がない。しかし終盤、ノーマークの内にコツコツ貯めた宝石が生きて全ての色でトップ目に。そして奇跡の単独ゴールインで大きく得点して、断突の最下位からの逆転優勝。
バザリの新パッケージはなかなか好評で、特にガラス製の宝石トークンは(黄色の赤みが強いこと以外は)非常に評判良かった。


バザリは身内でやると結構さくさく進んで軽く終わるのだが、濃いプレーヤー同士だと行動選択と交渉にやたら時間がかかるものらしい。スタート位置からして考えて選んでいるのに驚いた。
カタンについても店長からプレイ指針の講釈が。粘土、小麦、鉱石が重要視されるのは判っていたが、それぞれの最大出現率+周囲の出現率を計算して1周4回での平均資源入手率を考えるのは、今まで(感覚的にしか)やっていなかった。ここまで計算してはじめて強くなれるのだろう。


対戦成績は2戦2勝(+6ニムト2位、ワードバスケット2位)、特に前半全く駄目で後半物凄い勢いで追い上げるパターンであった。逆転勝利は心地よい。


店には常連客が持ち込んだ様々なゲームが集積されているが、なかでジオラマカタンと呼ばれたものが目を引いた。駒が全てプラスティック製のフィギュアで、カードやタイル等も雰囲気よくデザインされている。欲しくなったが売っているのを見たことがない。
海外のサイトでは販売していることもあるようなのだが、通常のものとあまり区別されずに扱われている節もあって非常に不安。
どうやら2003年以降の新ヴァージョンのようだ。どこか輸入ゲーム販売しているところで扱っていないだろうか。


今回は基本的にカタンの開拓者をプレイする為の集まりであり、軽いゲームを少々やった他は専らカタンに専念する形だったが、次回があればもっと色々なゲームをやって頂きたいと思っている。
カタンは確かに面白いゲームだが、運が強く作用する傾向があり(特に自分の手番でも何もできないことがしばしばある)、交渉が任意で駆け引きの仕方が学び難い、勝利点の一部が隠蔽されていて状況を把握し難い、ややラッシュが強く追い上げ難い等、ゲームの醍醐味を味わうにはややバランスが悪い(と私は感じている)。
従ってこれだけやっていてもなかなかゲーム全般に強くなるのは難しいと思う。
常々カタン以外を知らないボードゲーマーの多さが気になっているところなので、是非様々なゲームに触れて頂きたいと思う。その上でカタンを中心に据えてじっくりやり込むのはかまわないけれど。