Rolleiflex MiniDigi

ドイツの二眼レフカメラローライフレックス風のコンパクトデジカメである。
購入したので感想など。
革張りではなく樹脂製、殆どの部品は只の飾りなど値段相応に安っぽくはあるが、さすがメーカーオリジナルだけあって再現性は高く満足できる。とりわけ巻き上げクランクは実際にシャッターチャージに使用するため耐久性の高いキャスト製で質感がある。
液晶ファインダーはピクセルが確認できるほど粗く、また周囲を覆われているにも関わらずコントラストが低く発色が悪い、というか色が殆ど見えない。いっそ液晶など取っ払って本当に二眼レフにしてしまった方が良かったのでは。撮影画像確認用の液晶ディスプレイが必要なら本体裏側にでも配置可能なはずだ。
電源はカメラ用リチウム一次電池CR2。充電できないのは辛いところ。
撮影画像の閲覧は可能だがファインダーの粗さを考えると実用的ではない。またPCへの出力を持たないのは、今時のデジカメとして余りにお粗末。SD/MMCカードを利用するのでリーダーがあれば問題ないが、できればUSBマスストレージクラスに対応して欲しかった。
ビニルレザーのネックストラップは悪くない雰囲気だが、本体への取付けは先端のナイロン紐で行う。ここは本物同様に通すべきところ。


昼に外で少し撮影してみた。
電源を入れると灰色の画面に「WELCOME」の文字がスクロールし、その後徐々に色が着いて被写体が見えるようになる。演出なのか露光調整なのかは不明。
シャッターは1枚毎に巻き上げが必要なはずだが、シャッターボタンの押しが甘いと内部機構がうまく作動しないのか、続けて撮影可能になる。
普段28-200mmのズームレンズに慣れている所為で固定焦点でのフレーミングが難しく、望んだように撮れない。

一頻り撮ったものを見てみる。
画質設定はBasic、Normal、Highの3通りのみで、それも640*640、1200*1200、1760*1760の3通りのみ。このうちHighは画像補間による拡大であり、事実上BasicとNormalのみと言って良い。
圧縮率は一律固定で設定できない。PCで確認するとかなりブロックノイズがはっきり見える。また色合いも旧いカラー写真のような妙に不自然なもので、正直に言えば一世代前のトイカメラのようなチープな画質である。
まあ、携帯に付属のカメラのように、ちょっとしたメモ代わり程度にはなるだろうか。
参考までに近所で撮影した東京タワーの写真を掲載しておく。
http://2ch-dc-ita.gotdns.com/~dc-ita/cgi-bin/imgboard/img-box/img20040701155731.jpg
あぷろだに掲載したものの流用なので期間限定。


さて、そんなわけでこれから暫くは毎日写真を載せるようにしたいと思う。