「絶対に解読不可能な」量子暗号でEchelonに挑むEU

量子暗号は原理的に、傍受した時点で干渉により変質するので意味が失われ、また傍受が確認できる利点があるが、現段階では通信速度が極めて低速な為、量子暗号によって暗号鍵を送信、暗号本文は通常の通信回路に乗せる。
…それって暗号鍵の傍受など最初から無視して暗号文だけを取得すれば、現在使用している暗号システムと何ら変わりなく解読できるのでは…と思ったら、

量子暗号通信では絶えず鍵の交換を行う。7.2bps程度の通信速度しかないため、例えば128bitの共通鍵が生成されるまでは生成時間などを含めて数十秒かかるが、鍵が生成されるとその時点で新しい鍵を使って暗号化を行う。鍵交換は量子暗号で行われるため盗聴や改ざんが不可能で、しかも絶えず鍵を変更しているため、現代暗号の部分も高い暗号強度が確保でき、安全なデータ通信が可能になる

ということだったのか。
それでもなんだか無駄というか、「量子暗号使ってみたいだけ」的感覚は拭えないが。