断絶

一応営業部に所属しているけれど、営業は私の担当ではないしそもそも向いていないと思っている。だから、
「ただじっと机に座って来た仕事をこなすだけでいいのか?そうじゃ…」「その方がいいです」「…」
正直なところ、その仕事で幾ら儲かろうが損しようが知ったことではない。私は自分が製作の仕事をできてさえいればそれでいいのだ。
営業の人には理解できないかも知れないけれど、創造的な喜びに浸ることのできない仕事は苦痛でしかないから、営業だのマネジメントだのは全部他人に任せて製作だけに専念したい、と強く思いながら見積書を書く。