今年のゲーム十選

過去1年間で遊んだゲームから10本を選ぼう、という企画。
私の選んだ10本は、

GEKISHIN K.O.
格闘カードゲーム。やや運の要素が強いが、その分短時間で軽く楽しめる。
新興メーカーとは思えない完成度と特殊印刷を多用したデザインの良さ、箱型に拘らない斬新なパッケージなど、文句なく注目作。
アルハンブラ
2003年度ドイツ年間ゲーム賞で大賞を受賞したタイル配置ゲーム。4色の金カードで6色の庭園タイルを買って宮殿を広げて行く。タイル配置型では珍しく、一つの盤面を形作って行くのではなくそれぞれの手元でだけ並べるタイプなので妨害的要素は少ない。
様々な要素が絡んで複雑に見えるが、慣れるとそれほど悩まずに遊べる。
ミシシッピークイーン
蒸気船レースゲーム。複雑に曲がりくねったミシシッピー河を下りながら乗客を拾ってゴール。
大きな河タイルをどんどん繋げてコースを作るのだが、新しいタイルに到達する度にダイスを振って、河が曲がる方向を決めるのがユニーク。
速度や進路の変更も自由にならないのが面白い。石炭の使用については1回の消費量に制限を設けるべきかも。
また、3人プレイでは妨害要素が少なく最初に飛び出たプレイヤーが振り切って優勝する傾向にある。
操り人形
8人の人物を操って自分の都市を発展させるカードゲーム。キャラクターはそれぞれに能力を持ち、これを駆使して他人を妨害し力を蓄え、8枚の建物カード建設を目指す。運の要素が薄く、読み合いと駆け引きが重要視されるゲーム。
毎ターン、キャラクターを順番に取っていくのだが、自分に回ってくるまでに何が消えているか、とった後に何が残ったかである程度他人の操るキャラを予想できる。2〜7人用だが6人が最もバランスよい。
エントデッカー
タイルを並べて航路を開いて行き、島を発見するタイル配置陣取りゲーム。進め方はやや複雑で慣れが必要だが、ルールブック以外に判りやすいガイドブックがついているのでインストは意外に楽。
思うようにタイルを配置できないので進行はゆっくり。何をするにも金がかかる。金は少なくなると補充されるが、他の人にも(より多く)補充されてしまう。島発見の功績以外に、ゲーム終了時の族長からの贈りものが大きなポイントを占めるので、ペース配分が難しいところ。
時間のかかる複雑なゲームだが、充実感は大きい。
カタンの開拓者
やや飽き気味だが、最近のボードゲーム復興に大きく貢献しているので外せまい。
島を開拓する陣取りゲーム。ランダムに出る資源タイルに隣接して村/町を持っていると手に入る資源を使って道を引き、村を建て、町に発展させ、最初に10ポイントに達したプレイヤーが勝利。
カプコンがオンライン版を作成、同デザインでアナログ版も販売している。アレンジに異を唱える声も多いが、流通網が広がった点は素直に評価したい。
6ニムト
最大10人でプレイ可能なカードゲーム。4つのカードの列に、場に出されたカードを小さい順に並べ、6枚目を置いてしまった人はその列を取って失点とする。
短時間で軽く遊べ、ちょっとした心理戦も楽しめる良作。1000円というお手軽価格とコンパクトなパッケージは魅力的。アナログゲーム経験の殆どない初心者にもお薦め。
ブラフ
読み合いとハッタリの心理戦ゲーム。各自5個づつのサイコロを隠して振り、自分の手の中だけの情報から場全体に存在する特定の目の数を予想する。次のプレイヤーは数を吊り上げて宣言を続行するか、前の人の宣言をハッタリと見做しチャレンジを宣言する。
短時間で終わり、濃厚な心理戦が楽しめる良作。最初ちょっと取っ付きが悪いが、ハマると一日中プレイしても飽きない。
シャーロック・ホームズ 10の怪事件
推理ゲームブック。示された初期情報と当日の新聞記事を元に話を聞きたい人を決め、住所録から所在を探して情報を読む。
それまでの選択肢を選ぶだけのゲームブックを一蹴する素晴らしいシステムで、実際にプレイヤーの推理が要求される名作。復刊が望まれるが、版権の問題で実現は困難か。
たほいや
何と言っても去年最も遊んだゲームは間違いなくこれ。
各自10ポイントを持ち、親を決めてスタート。親は辞書から「意味が判らず同音異義語のない言葉」を見つけて読みだけを出題、子はこれに尤もらしい嘘の説明を書いて親に渡す。全員集まったら親は無作為な順番にこれを発表、子は1〜3点を選択肢一つに賭ける(選んだ理由も発表)。正解を発表し、当たった子は親から賭けたポイント分を得る。外れた場合、その嘘選択肢を作った子にポイントを渡す。全員外れの場合、親が全員から2点徴収。
ポイント制を取らず嘘作成者と正解当て参加者が分離したゲーム性の低い状体ではあるが、はてなダイアリー上でそれなりの回数をプレイ。今後も続ける所存。


これを書く為に過去の日記にざっと目を通したが、意外なほど種類が少ない。全部で20種もないのでは。かといって一つのゲームをひたすらやりこんでいるのでもない。
月に1回程度の割合でしかプレイしておらず、またゲーム所有者が少ないため所有するゲームの種類にも限りがあるというのが現状。プレイの幅が狭い為に手を出せるゲーム自体も限られているというのも原因の一端か。
まあそんなわけで、上の十選が必ずしも最良の10本というわけではない。RPGまで手を広げればいろいろお勧めがあるのだが、去年は殆どプレイできていないので選外。