いろの童話集

弟と話しているうち、子供の頃読んだ本の話になった。そこで懐かしく思い出されたのが「ラング世界童話集」。各巻に色名が冠せられ、一風変わった民話ばかりが集められたこの童話集は、子供心にはグリムやアンデルセンの大人しく脚色された在り来りな童話より魅力的に感じられたものだ。
色の名前もややひねったものが多く、基本の12色に入らない色鉛筆のような、ちょっとした憧れをのような感情を抱いたのを覚えている。

うちにある創元社版は父が子供の頃に読んでいたもので、既にぼろぼろの上、全15巻中6巻程度しか現存していない(買わなかったのか遺失したのかは知らないが)。他何社かが出版していたようだが、いずれも絶版になっている。
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