LUMIX FZ10

例のPanasonic製12倍ズームデジカメ、FZ1が400万画素に。これくらいあるとプリントアウトでも困ることはないし、12倍のズームは絵作りにかなりの幅を持たせること間違いない。
更にコンバージョンレンズも発売、併用すれば望遠は最大630mm相当。
......気がかりは価格と画質か。現行機は5万を切る低価格でこの性能というのが魅力であったわけで、FZ10の予想価格7万前後は既に手軽とは言えない範囲。更にコンバージョンレンズは48,000円、これくらいの金額を出すとハイエンド機に手が届く。そうなると、LUMIXの描画性能では満足できない層が多くなってくるだろう。Panasonicは全般にかなり記憶色主義で、しかもデジカメの技術蓄積が少ない分写りに不自然さが出る(という印象を、コンパクト機を使用した経験から受けた)。
逆にこうした点が気にならないユーザーならば、200万画素でも特に不満は抱かないのではないかと思う。コンバージョンレンズなどという面倒なものも使うことはあるまいし、それならば小さく軽く安いFZ2の方をお薦めしたい。
結局、Panasonic全体のラインナップとしてはフラッグシップ的モデルであろうFZ10も、デジカメ市場全体としてはどうにも中途半端な位置付けになってしまう感がある。もう少し冒険してみても良いのではあるまいか。