ポイントの換金可能性

ポイントの送信システムについては方々で取り沙汰されているが、結局ここでの問題はポイント送信そのものではなく、ポイントの換金可能性にあるのだと思う。
面白い日記に投票する行為と面白いはてなダイアリーに?を送信する行為の違いは、自分の手元からポイントが失われることと、ポイントが換金できることだが、このうちポイント喪失については、それが勿体無いと思えば送信しない(=投票に相当する「ポイント送信」という行為に、自身のポイントを費やすほどの価値を見出さない)だけの話で、大した違いではない。精々、多少敷居が高くなる程度のことだ。
一方、換金可能性の方は、結果として現金を送っているのと変わらない意味を生み出す。その行為は「名誉としての評価」というより「対価」と捉えられ、極言すれば「購入する」感覚を生み出すのではないか。
そして、どうも人々は「情報としての価値に対価を支払う」ことよりは「自分の発信した情報に値段がつけられる」ことを嫌がっているように思える。
単なる「名誉」程度のものに過ぎない人気投票や閲覧数ですら強い志向を生み出すのだ---況や換金可能なポイントをや。


とは言え、はてなポイントの換金性はそもそも人力検索システムとしてのはてなに基くもので、検索に労力を割いた対価としてのポイントが、単なる名誉以上のものを担うこと自体は悪いことではないと思う。
そして、(今のところ)システム利用の料金を要求していないはてながポイントに対し何かを提供するとすれば、それが日本銀行券になるのは妥当なところだと思う。
但し、これには別の問題点がある。それを以下で検証する。