カメラ遍歴


いつの間にか所有したことのあるカメラも増えてきたので、メモ代わりに。

ポケットインスタマチック

最初の自分用カメラは小学生の頃、たぶん父がくれた110カメラだったと思う。厚みより前後方向が長い箱型ボディで、色は黒だったか銀だったか、もちろんメーカーなんて憶えていない。
他にも、父のOM-1を借りて撮ったりもしたが、どうも私はファインダを覗いた状態では自身の認識する視野と実際の撮影範囲をうまく切り分けられないようで巧く撮れず、次第にカメラからは遠去かっていった。

その後、写真趣味に復帰するのはずいぶん後のことだ。

SONY Cyber-Shot DSC-F505V

rikkie-camera.sweet.coocan.jp
2000年か2001年ぐらいだったろうか。どういうきっかけで買ったのかはよく憶えていないが、単にガジェット趣味のひとつだったような気がする。当時としてはハイスペックな260万画素、光学5倍ズーム機で、本体と同じぐらいの大型レンズを備え、ヒンジで上下に回転できてローアングルやハイアングル撮影が容易というフラグシップモデルだった。たぶん7万円ぐらいしたと思う。
ここで初めて「撮影イメージを確認しながら撮れる」デジカメの楽しさに目覚め、インターネットで知り合った人たちとカメラを持ち寄って撮影会をやったりした。新婚旅行の時もこのカメラを使っている(妻用にはCyber-Shot DSC-P1を買い足した)。
当時のデジカメは接眼ファインダがなく背面液晶のみで撮影するのだが、それが却って私には合っていたようだ。特にF505のようなスウィーベル機構を持つ機種では画面を上向きにしてウエストレベルで撮影するスタイルを取りやすく、その後の撮影スタイルに大いに影響を与えている。
この頃は空模様などを多く撮っており、広角側38mmでは画角が足りなかったため外付け魚眼レンズなども導入。

SONY Cyber-Shot DSC-F828

www.itmedia.co.jp
後継のF707はスルーしたが、2003年に発売されたF828は即日購入。画素数が800万となり、レンズも換算28-200mm F2.0-2.8という大口径に。しかもRGBに加え青緑画素を持つ4色CCDで色再現性を向上させた、現在でいえば「ネオ一眼」に当たる立ち位置の高級機である。実売で13万ぐらいだったか。
残念ながらこの後ソニーは(というか他社も含めて)デジカメの構造をフィルムカメラスタイルに近付けてゆき、レンズ回転機構を捨ててしまったため、乗り換えるべき後継機も出ることはなかった。今ではバリアングル液晶などで需要が満たされてはいるが、「左手を鏡胴に、右手をシャッターボタンに固定したままモニター角度を変更できる上、各種ファンクションボタンにもアクセスできる」使い勝手に優れたデザインだったと今でも思う。
既に使うことはないが処分するにも忍びなく、コレクションとして保管してある。

ローライMiniDigi

Rolleiflex MiniDigi (ミニデジ) AF5.0 ブラック 24611

Rolleiflex MiniDigi (ミニデジ) AF5.0 ブラック 24611

ローライフレックスを模倣したミニサイズのトイカメラ。デジカメとしては安物だが外装は凝っており、トイデジの範囲に収まらぬ価格だった(たしか5万ぐらいしたのでは)。
デジカメなのにフィルム巻き上げレバーを回さないとシャッターが切れないという無駄に凝った構造などに遊び心が見られる。ファインダもちゃんと上部に小さな正方形液晶があり、ウエストレベルファインダで撮影可能である。
CCDが安物のため色再現性は悪く、しかも読み出しの遅さにより風景撮影ですら手ぶれによるローリングシャッター現象を生じたが、それが却って面白く昼休みに首から下げて付近をうろついたものである。
後にCCDの性能を向上し300万画素パンフォーカスから500万画素オートフォーカスになったモデルも登場し、こちらも買い足した。またローライではなくライカM3を模したモデルもあったが、こちらは所有していない。

iPhone 3GS

カメラ遍歴としては外せない。それまでもカメラ付き携帯は所有していたが積極的に撮るようなものではなかったところ、iPhoneはカメラとしての機能それ自体よりも「画面が大きい」「撮ったものをすぐ加工/共有できる」強みで完全にメイン機の立ち位置を奪っていった。この後長いことiPhoneでの撮影を中心にして、デジカメはお蔵入してゆく。
それが覆るのは、スマートフォンでは撮りにくい接写などの需要が増えてからだ。

SONY Cyber-Shot DSC-T900

これはまあ私のというか、主に妻が使うためのものとして買ったのだが。
名刺サイズの薄型ボディに光学手ぶれ補正付きの4倍ズーム屈曲光学系を仕込み3.5インチタッチパネル液晶という、なかなかに盛り込んだ仕様で重量わずか150g、鞄に入れて邪魔にならない日常携行用カメラとして優れた代物だった。しかしこの後「スマホカメラの方が取り込む手間もないし即座に加工・共有できるし」という時代になり、この手の小型コンデジは居場所を失ってゆく。

リコー GXR

RICOH デジタルカメラ GXR+P10KIT 28-300mm 170550

RICOH デジタルカメラ GXR+P10KIT 28-300mm 170550

2013年購入。
仕事用にマクロ撮影などを主体として新たなカメラを物色していた時期で、しかしレンズ交換式は沼だと聞いていたので手を出しかねていたところ、既に事実上のディスコンだった本機が処分価格で流通しているのを発見。キットの10倍ズームユニット付きで2万弱だったと思う。これにAPS-Cセンサの50mmマクロを追加購入してしばらく使った。
「センサーとレンズが一体化したユニットごと差し替える」機構にはギミック趣味を刺激されたし、マクロレンズユニットの描写は充分に満足行くものではあったが、AFが不安定であるなど使い勝手としてはイマイチだった。
結局これが沼の始まりで、なんのかんのとレンズ交換への警戒心が薄れたことでこの後マイクロフォーサーズに傾倒してゆく。

リコー WG-3

これも2013年。なんで買ったのだったか既によく覚えていないが、レンズ前1cmまで寄っての強力マクロとレンズ周囲LEDライトはGXRのマクロとは別方向に強力だった。また落下高度2mの耐衝撃性と水深14mの防水はラフな扱いに耐え、屋外の水辺などで結構重宝した。
とりわけ小学校低学年の次女が自由に写真を撮るカメラとして活躍したが、のちに彼女に自前のiPadが割り当てられたことで役目を譲った。

Panasonic LUMIX GM1

GXRに見切りを着け、次の機種への乗り換えを再度検討していた2013年末に発売された新機種。なんといってもオールドスタイルに寄せたシンプルなデザインと、マウント径ギリギリまで削ぎ落としたスリムなボディは魅力的であり、なんとコンデジサイズの小型センサー機であるPENTAX Qよりも本機の方が小型軽量であったという。付属の12-32mmレンズも沈胴式でコンパクトなパンケーキサイズに仕上がっており、望遠の不足はあるものの広角〜標準域を押さえている。
逆に本体がコンパクトすぎるためレンズとのアンバランスが問題になる傾向があり、マウント径以上に拡がらない細身なレンズを中心としてM.Zuiko 12-50mm F3.5-6.3やLUMIX G X 45-175mm F3.5-5.6、LUMIX G 30mm F2,8 MACROなどを追加していった。
鞄に入れても邪魔にならず首に下げても負担ない小型軽量さは散歩カメラとしてたいへん重宝したが、とはいえコンパクトさ故に機能性を犠牲にした感は否めない。とりわけ方向キーの周囲をダイヤルとしたデザインは、F値シャッタースピードなどを回転で切り替えたい時に方向キーを押して機能選択が切り替わってしまうことが多く、またレバー部が飛び出した電源リングは鞄の中で引っ掛かって外れがちで2回も紛失。そうした操作性や耐久性の改善を求めて機種変更に至る。
今でも強い愛好者がいるのだろうか、発売から半年後の時点では新品で5万ぐらいだったかと思うが、ディスコンになって久しい現在でも8万ぐらいで販売している店があるようだ。

OLYMPUS PEN E-PL8

LUMIX GM1を3年ほど使った後、2017年に6万ぐらいで購入。
既にGM1用にレンズを増やしていたのでマウント替えは考慮外であり、マイクロフォーサーズ機から選ぶことは決定事項である。またGM1の欠点である方向キーとコマンドダイアルの複合構造を避けることは重要だったため、後継機であるGF9は候補から外した(GM1譲りの小型軽量デザインにチルト液晶を追加した、魅力的な機種ではあったのだが)。
コマンドダイヤルさえ使いやすくなれば、他の機能はそれほど重要ではなかった:今やどの機種でも背面液晶は可動式だし、GF9を除けばすべての機種で手ぶれ補正を備えているので、GM1より機能性が向上することは間違いないからだ。あとはサイズと価格次第ということになるが、ハイエンド機を除けば大きさも重さもさほど大きな差はない。
金額面ではLUMIX GX7が最安だがボディサイズはやや大きめ、また外観があまりに素気ない。カメラはある意味でファッションの一部であり、外観は意外に重要なファクタだ。
デザイン上の好みからすればモダンなLUMIXよりもクラシックスタイルのOM-DやPENが好ましいが、撮影スタイルから接眼ファインダ不要派であるためPENが最適と判断。オーードクスなブラック+シルバーと悩んだが、妻との共有も視野にオレンジブラウンを選択。
GM1の倍という本体重量に最初はやや抵抗を感じもしたが、代わりに得た手ぶれ補正(3軸ではあるが)とチルト液晶は撮影幅の向上に大いに役立ってくれた。

OLYMPUS PEN F

OLYMPUS ミラーレス一眼 PEN-F Body SLV

OLYMPUS ミラーレス一眼 PEN-F Body SLV

PENへの買い替え時には価格面と不要なEVF装備の点で候補から外していたが、ニコンZ登場前の「新型ミラーレス予想」の素材として使われたPEN Fが思いのほか格好良く見え、またPENよりも直接制御できる範囲が広く、手ぶれ補正も強くなることを考えると急激に魅力が増した。
当時オリンパス創業100周年で記念モデルの登場が噂されており、既にヨーロッパで限定販売されていたPENのブルーモデルがPEN Fにも来るのでは、という噂と共に花文字のFを彫り込んだボディの画像が出回っており、期待を込めてこれを待っていたのだが結局フェイクで、それどころかPEN Fがディスコンとなり買い時を逃がしてしまった。
買えないとなると却って欲しくなるもので、マップカメラの入荷情報に網を張って良品を確保。
往年のハーフカメラPEN Fとほぼ同サイズ同重量で、露出補正ダイヤルやトーンコントロールダイヤルなどマニュアル機の手触りを残した独特の操作感が好ましい。