掃除観の変わるスティッククリーナー RACTIVE Air

掃除機を買った。

買い替えではなく買い足しである。

現在、メインの掃除機としてダイソンのキャニスター型を使っており、性能には満足しているのだが、これは普段収納してあり使用時には5kgぐらいの重量物を取り出し電源ケーブルを引き出してコンセントに繋ぐという手間が生じるため、いささか手軽さを欠く。
工作による削り屑だとか料理で散った粉だとか、「大型の掃除機を使うほどでもないがちょっと掃除したい」と思うことが多かったので、小型掃除機の購入を決意した。

用途によって重視すべき点は異なるだろうが、今回はあくまで「取り回しの良いサブ機」としての使用を念頭に、軽量なコードレス機を選出した。また紙パックは規格乱立の傾向があり消耗品の入手に不安があること、ゴミの溜まる様子が見えるかどうかがやる気に影響することを考慮しサイクロン機に絞った。
小型軽量タイプの掃除機では持ち手から吸入口までが短かく手元に近いところで使うハンディタイプと長い柄あるいは吸入管を持ち立って使うスティックタイプがあるが、長くも短かくもできるスティックタイプの方が用途が広いと思われたためハンディを除外した。

軽量を謳う機種でも、本体にバッテリーやヘッドなどをセットした全備重量で2kgを下回るものはそう多くない。
紙パック式ではアイリスオーヤマのKIC-SLDC4が全備重量で1.2kgと驚異的な軽さを実現しているが、今回の要求仕様には合わない。

また同じくアイリスオーヤマのラクティは1.35kgでサイクロン式だが、吸入管ではなくハンドル部分が長いタイプであるため床以外の掃除には不向きであり、これも除外した。

全備で2kg以下のスティック型コードレスサイクロンは、上記のラクティを除けば2機種しかない。

東芝トルネオVは本体1.4kg、全備重量で1.9kg。シャープRACTIVE Airは本体1.1kg、全備重量1.5kg。今回はハンディ用途のため軽さを取ってRACTIVE Airを選択した。

実際に使ってみると、想像以上に軽い。いや、もちろん1.5kgだからそれなりの重量感はあるのだが、これは普通のキャニスター型掃除機のヘッド+パイプ部の重量よりも軽いぐらい(ダイソンDC63で計ってみたら1.6kgあった)で、引きずって歩く本体がない分だけ明らかに取り回しが楽になっている。
その上、ヘッドがブラシの回転で自走する構造になっているため、動かすのにほとんど力が要らない。

カップが小さいので一部屋かけるとすぐ一杯になるが、これを捨てるついでにブラシに巻き付いた髪の毛も除去しておくとメンテナンスも楽に済むことに気が付いた。
大型の掃除機だと「取り出すのが面倒なので」掃除の頻度が低くなる(すいませんズボラで)のだが、これだと毎日ちょっとづつかけておくのも苦にならないので、掃除のやり方が変わってくる。軽い掃除専用のサブ機と侮っていたが、むしろメインに常用してもいいくらいかも知れない。

ちょっと気になるのがオプションノズルで、キャニスター型だと本体に収納スペースが設けてあったりするのだがコンパクトなスティック型にはそれがない。据え置きのバッテリーチャージャーが用意されているのだから、そこにノズルスタンドが付いてたりしても良かったのでは、と思うのだが、どうだろうか。