iPad Proを液晶ペンタブレットと比較する

iPad Proが発売された。iPadシリーズ初のA4サイズというだけでなく、専用のスタイラスペンを採用し「描く道具」としても期待されている。iOS用のアプリ上での制作だけでなく、やりようによってはMacと同期しての液晶ペンタブレット化も可能になりそうだ。
そうすると、既存の液晶ペンタブレット、あるいはタブレットPCとの比較が気になるところだ。

ざっと比較してみた。
スペックはメーカーの公称値。価格は執筆時点での価格.com最安価格を採用、iPad pro以外はオプション・カスタマイズなしでの仕様に因る。最も数値的に優れたスペックのみ強調表示した。

機種 画面サイズ(mm) 画面サイズ(px) 解像度(ppi) 本体サイズ(mm) 本体重量(g) 価(円、税別) 備考
iPad Pro Wi-Fi 32GB 263×197 2732×2048 264 306×221×7 713 106600 最安構成、キーボードなし
iPad Pro Cellular 128GB 263×197 2732×2048 264 306×221×7 723 159600 最高構成、キーボード付き
Cintiq 13HD 294×165 1920×1080 166 375×248×14 1200 95837 ペンタブ、独立動作なし
Cintiq Companion2 294×165 1920×1080 166 374×248×17 1700 154766 Winペンタブ
Cintiq Companion Hybrid 294×165 1920×1080 166 375×248×14 1800 124800 Androidペンタブ
VAIO Z Canvas 260×173 2560×1704 250 301×213×14 1210 269780
Surface Pro 4 260×173 2736×1824 267 292×201×8 786 134779 m3版、メモリ最小

あくまで比較可能なカタログ値のみを抜き出したものに過ぎず、ここから何かを評価するには些か不足の感があるけれども、これだけ見る限りだとiPad Proは優れた性能を持ちながら価格も決して高いものではないように見える。
ただ、逆にこれぐらいまで来るともうこれ自体がメインの作業環境になり得る感じなので、だとするとPCがバックアップ的役割を担うことになってきそうで、Mac miniでその辺りが賄えるかどうかが問題に……