カルドセプトを配信したい

3DSカルドセプトは様々な点でシリーズ最高の作だと言えるが、大変残念なことに3DSという「閉じた」プラットフォーム上で動作するが故にプレイ風景の共有が非常に難しい。対戦状況は傍で見ていても面白いもので、友人同士の対戦を参戦していないその他の友人たちが観戦できたらどんなに楽しいだろうと思うのだが。

カルドセプト

カルドセプト

ニンテンドーDSシリーズは外部への映像出力を実装していない。専用の開発機材としてはそれを可能にするものが存在するし、本体の改造により実現した例もあるが、気軽に手を出せるような代物ではない。
しかし、クリアな映像を諦めさえすればアナログな手法で解決しようはある:つまり「カメラで直撮り」だ。

この方法に於ける問題点は「どうやって本体にカメラを固定するか」である。なにしろ本体を手に持って使うゲーム機であるから、固定方法も限られる。また基本的に携帯するゲーム機であるから、カメラを直接固着してしまうわけにも行かない。

カメラの方は、今や充分な性能のものが安価に導入可能である。適当なのを見繕って、それに合うカメラスタンドを設計してみた。

あまりコストをかけたくないのでペーパークラフトである。PDFでA4×1枚にまとめた。これをペーパークラフト用のインクジェット用紙、特厚口に印刷して組み立てる。

組み立てると、こんな感じになる。
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試作品なので固定用に輪ゴムとか付いてるのはご愛嬌。

3本の三角柱でカメラを空中に固定するだけの簡単な仕様である。本体手前側と上画面角に受け部分が嵌まり、脚と本体をしっかり繋ぐ。紙なので軽く、その割には丈夫で、このまま本体を持ってプレイしても画面はほとんど揺れない。手前を1本にしたので左右が大きく空き、ボタン操作を阻害しない。
このスタンドは上記のカメラ用に特化設計されているので、同じものを購入されればそのまま流用できる。既にWebカメラをお持ちの場合は流用を望む向きもあろうかと思うが、画角の違いやカメラ形状の違いに応じた設計変更が必要となり手間が増えるので、余裕があれば新規購入をお薦めしたい。1000円程度で済むので、経済負担はそう重くないと思う。

組み立てについて。
薄いグレーの部分は糊代である。どこへ接着するかは図に大体書き込んであるが、あとは写真を参照されたい。手前下に「FRONT」部が、その上中央に「CENTER」が、上画面側に「REAR」が、その左右角に「CORNER」が接着される。なおCORNERはLとRの文字下にある太線を切り抜きスリットとして糊代を差し込み裏側で接着する。