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Xbox360で遊ぶボードゲーム

旧聞に属する話だが、Xbox Liveではいくつかボードゲームが販売されている。

Catan - Xbox.com


Carcassonne - Xbox.com


Ticket to Ride™ - Xbox.com

いずれもドイツ年間ゲーム大賞を受賞した作品であり、カタンカルカソンヌドイツゲーム賞でも1位を獲得。また、どの作もその後様々な追加セットやヴァリエーションを発売し、今に至るまでシリーズが続いている長寿作でもある。


PCの世界ではこれ以外にも様々なボードゲームが移植されていることを考えるとたった3作というのは些か寂しく思えるが、それでもちゃんと遊べるものが3作も入手できるというのは嬉しいことでもある。ボードゲームよりも安価で、場所を取らず、ネットワーク対戦できるというのもいい。願わくば他のタイトルも順次移植して頂きたいところだが、シリーズ展開が為されるほど熱狂を呼ぶゲームというのはそれほど多くないもので、あるとすればドミニオンあたりだろうか。

ルール

ご存知ない方のためにルールを概説しよう。

カタンの開拓者たち

6角のタイル17枚をランダムに並べた「島」を開拓するゲームである。タイルはそれぞれ「材木」の入手できる森林、「煉瓦」の入手できる泥地、「羊毛」の入手できる草地、「小麦」の入手できる田園、「鉄鉱」の入手できる山地の5種類、それに何も産しない砂漠である。
タイルにはそれぞれ2〜12の数字が書かれたチップが置かれ、これが6面ダイス2個の出目に対応し資源を産する。即ち2や12は1/36でしか出ず、6や8は5/36と出易い。なお7は存在せず、代わりに(最初は砂漠にいる)盗賊コマが移動する。
初め、各プレイヤーは村ふたつと道路2本を保有している。村はタイル同士の接する角に置かれ(1つの村が3つのタイルに接する)、道路は2つのタイルが接する辺に沿って引かれる。出目に対応したタイルの角に村を有するプレイヤーは、それぞれタイルが算出する資源カードを1枚受け取る。
資源を一定量集めることで建設が可能である。道路、村、村→町、その他にイベントカードの購入が行なえる。ただ、資源は常に入手可能というわけではなく、出目によっては自分の手番でも何もできず終わることがある。
一応、カードが巧く揃わない時は他人と交渉する、あるいは港を通じた貿易によって任意のカードを得ることもできる。島の周囲には素材に対応した貿易港(特定素材2枚を任意の1枚と交換)、及び素材を問わぬ港(任意の同じ素材3枚を任意の1枚と交換)が存在し、そこに村を建設することによって利用できる。
村は1点、町は2点などと点数が決められており(他に最長道路など役による点数がある)10点を獲得したプレイヤーの勝利となる。

カルカソンヌ

城塞の林立するカルカソンヌ地方をモチーフとした陣取りゲーム。草原に道や城壁の描かれた正方形のタイルを引き、既存タイルと絵が繋がるように並べてゆく。
今置いたタイルには、その場で手駒を置くことができる。置ける位置はタイル内の草原、道、城壁内、及び修道院で、これらは閉じた空間が完成した時にタイル枚数に応じた点数となる。例えば道タイル5枚の長さで両端が閉じられれば5点。閉じた段階で手駒は戻ってくる。例外的に、草原に置いた手駒はゲーム終了時点まで戻らず、草原の点数はそれが接する城塞の数に応じ点数となる。手駒が減るため慎重に扱う必要があるものの、点数も大きい。
既に他人が駒を置いたエリアに連続する場所には駒を置くことができないが、互いが駒を置いたエリアが後から接続された場合は共に点数を得る。ただし一方の人数が多い場合は最多駒数のプレイヤーのみが得点する。

乗車券

線路を伸ばし都市を繋いでゆく鉄道敷設ゲーム。開始時に数枚の目的地チケットが渡され、2都市の名と点数(最短ルートの駒数を表す)が記されている。
線路は区間により色が指定され、また駒数が指定されている。カードを2枚入手するか、線路を引くか、目的地チケットを増やすかを選択でき、同色のカードを指定駒数分だけ捨てることで自分の列車駒をボードに並べ、線路を敷設することができる。
一度に敷設した路線長により得点し、また目的地チケットの接続が完了すれば得点となる。ただしゲーム終了時に果たされなかったチケットはマイナスとなる。

Xboxゲームとしての出来

ざっと3種をプレイしてみての評価などを。

カタンの開拓者たち

日本語訳がおかしい。まあ元々が言語依存性の低いシステムであるためルールを把握してさえいればプレイに支障はないが。
交渉システムなどは割合使い易いが、交渉相手の選択などがよく解らない。AIと対戦する場合、歴史上の有名人キャラとの対戦となり、また交渉結果などによってヘイトやラヴを表現してくるのが些か鬱陶しい。
AIの行動は合理化されており難易度イージーでも効率の良い土地は真っ先に押さえられるためなかなか苦しい。交渉はかなり積極的で、そのため展開は割合早い。
これはXbox版のせいではないが、元々が自ターンにできることが多くなく少ない点数を積み上げるシステムのためやや重苦しい印象がある。

カルカソンヌ

微妙に訳語が妙なところがあるものの、出来は素晴らしいの一言。タイルの置ける位置、置いたタイルの駒配置可能エリアが明示され、面積把握が早いためゲーム展開が素早い。また計算の面倒な草原の処理が完全自動化されるのは嬉しい。ただ把握し易くなることで見落としによる変動が少なくなる面はあり、その点でゲームバランスはちょっと変わるかも知れない。
また難易度調整がやや大雑把で、イージーだと楽勝すぎ、ノーマルだと途端にシビア。

乗車券

忠実な移植。広いボードに細かい駒を置いて多数のカードを持つゲーム構造だけに、その辺が電子化されるのは嬉しい。処理が明確化されて間違え難いのも良い。ゲームとしては実に真っ当な作りで他に言うべきこともあまりないのだが、テーマの関係上UIのデザインがちょっと蒸気機関ぽい感じで好ましい。