ぼくのかんがえたBB.net

ボーダーブレイクのゲーム連動Webサーヴィスは携帯への対応から始まってPC版が登場、iPhoneでも閲覧可能になったが、どうにもこうにもやっつけ仕事感漂うつくりで色々と粗が目立つ。
仮にもインターフェイス設計に重きを置くゲーム会社の仕事だというのにこの体たらくか。
……というわけで、どんなUIデザインでどんな機能を持たせるべきか、考えてみた。

クリック数の低減

現行UIでは各項目について、いちいち説明ページを挟んでいるが、これは非常に鬱陶しい。やるとすれば最初の1回のみ、以降は「ヘルプ」か何かでリンクする程度に留めるべき。

メニュー項目の再考

現行のトップページは以下のような構成である。

  • ユーザ名|ログアウト
  • サイト名
  • 説明
  • BB.NET通信
  • 牛マンのつぶやき
  • キャンペーン情報
  • Webゲーム
  • アーケード連動
    • ユーザデータ
    • カード登録ページ
    • 検索
    • ランキング
    • ショートカット
  • ニュース
  • 戦場
  • サポートメニュー
    • 設定
    • ヘルプ
    • 問い合わせ
    • 障害
    • 利用解除
    • 規約
    • 特定商取引
    • 個人情報保護
  • コピーライト

まず順序がおかしい。BB.netの目玉はアーケード連動機能である。ユーザは何よりもこれを目的に利用している。ならばアーケード連動機能が最上位に位置すべきだ。
またカード登録は基本的にユーザ情報との入れ替えで良い。登録されていない状態ではカードの登録、登録後にはユーザ情報。ただ、ユーザによっては複数キャラを保有し現在の登録を切り替えたい場合があると考えられるので、それを考慮すればリンクは「ユーザ名|登録カードの変更」でも良いかも知れない。
また「検索」が何の意味だか判り難い。この項目は店舗情報の検索である、ならばそのように書くべき。
検索のUIも、地方を選ぶ→都道府県を選ぶ→全店表示、または市区郡絞り込み→全店表示というもので、これは恐らく入力環境の貧弱な携帯での利用を前提とした設計なのだろうが、少なくともPC前提では無関係なので直接の住所入力検索などに対応すべき。
また店舗情報では設置台数と混雑度(台空き率)は悪くないが、可能であればボーナス設定、通信状態なども表示して欲しい。技術的には可能なはずだ。
また営業時間、最寄り駅、住所情報は良いが連絡先や地図情報はない。
ランキングはまあ良しとしても(単純な合計スコアなので「弱くても金使えばランク上」はどうかと思うが)ショートカットは店舗、ユーザ公開情報合わせて20件しかない上に、単に深い階層構造を多少緩和する程度の機能にしかなってないので微妙。
また、何か操作をした後のページ表示が「○○を××しました」「トップページへ」というのは駄目駄目。そこは冒頭にメッセージとして強調表示+元ページで充分。むしろ「続けて何かする」ような時に再度そこまで辿らねばならず超面倒。
牛マンのつぶやきやBB.net通信は情報としての重要性は低めなので、アーケード連動の後に入れれば充分。逆に重要情報と位置付けるならばリンクではなく冒頭に挿入される強調情報であるべき。
Webゲームはおまけ程度の機能なので下の方でいい。正直あれはテキストベースであることも含めてプレイヤーの試行錯誤がどう反映されたのかほとんどフィードバックされて来ないので、設計から考え直すべきだと思う。

コミュニティ連動

既に2chmixiTwitterなどにボーダーブレイクのコミュニティが形成されている。これと連動しない手はあるまい。
現在、戦績やアセンブルなどを公開できる機能が追加されているが、公開設定はもとより閲覧自体もログインユーザにしか解放されていない。無意味な縛りを止めて、パーマリンクで外部から閲覧できるようにすべきだろう。情報の公開は話題に繋がり、コミュニティの盛り上がりはプレイの盛り上がりに繋がる。Twitterのような開かれた場所での発言は新たなユーザの獲得にも有用。
また、アヴァター画像やアセンブル結果の画像なども(小さくても構わないので)どんどん表示する。
もっと言えばプレイ動画の公開も可能にしたい。現状は個々人がデジカメで撮影するか録画設備のあるゲーセンで記録するしか方法がないわけだが、録画を予約してサーバからダウンロードするサーヴィスが欲しい。なんなら1クレジット程度であれば有料でも構わないので。
(更に言えば、プレイ後に「今の戦いを記録する」的な処理だともっと良い:思いがけず巧く行ったものは残したいが失敗したのは残しても仕方ないので、やった後に判断したい)


画像や動画の公開には副次的な意味もあって、セガが公式に個人利用の範囲での公開を認めることの意義というものがある。現状でもニコ動などで動画が一大ジャンルになっているのだが、あくまで黙認の形に過ぎないものを、セガが公式にバックアップするというのは重要。