短時間ゲーム会

ゲーム会を開催したが、施設予約上の事情により短時間で終了となった。4時間とプレイ可能時間が短かく、かつ8人と参加者が多い(うち3人は未経験者)という条件から、今回は比較的短時間かつ卓分け不要の多人数を前提にタイトルを選定。
持ち込んだのは以下。

実際のプレイタイトル及び順番は以下。

キャッシュ'ン ガンズ

キャッシュ&ガンズ

キャッシュ&ガンズ

ヤクザ キャッシュ&ガンズ拡張セット

ヤクザ キャッシュ&ガンズ拡張セット

ウレタン製の拳銃(拡張「ヤクザ」には短刀と手裏剣、ショットガン)付属、ヤクザキャラの名前が「ヤキトリ」とか「スシ・リー」、という見るからに馬鹿ゲーながら意外にシビアなブラフゲームであった。


場に出された5枚の現金カードを前に、弾丸カード(8枚中1枚は先制攻撃カード、2枚は実弾、残り5枚はブラフ)を裏向きのまま装填し、ボス(保有現金最大のプレイヤー)の合図で一斉に銃を突き付ける。
この段階で降りるかどうかを、再びボスの合図と共に銃を降ろして宣言。降りた者は「チキン」トークン(終了時に-5,000$)を得て弾丸カードを裏返しのまま捨て、降りなかった者は弾丸カードを表に返して戦闘解決をする。
まず先制攻撃カードを出した人は、対象に1ダメージを与える。次にダメージを受けておらず実弾カードを出していた人が対象にダメージ。
最後に、ダメージを受けず降りてもいない全員が現金を山分けにする。ただし両替はできず、余りは次ラウンドに持ち越し。
この他に「スーパーパワー」カードやヤクザ用の特殊ルール、チーム戦ルールなどがあるが今回は未使用。ただしボス専用装備「ショットガン」のみ採用とした。


互いが互いの頭に銃を突き付け合うというヴィジュアル的な面白さ、空砲が多いことでの読みの難しさ、使いどころの見極め。
短時間で多人数が大騒ぎしながら遊べるゲームなのに、かなりシビアに駆け引きを要求されるという、なかなか高度にバランスを両立させた優良ゲームであった。
少々価格は高めだが、これは買って損ないと思う。
なお3人から遊べるが、5〜6人いた方が絶対面白いと思われる。


これはまたやりたい。特にサタスペとか遊ぶ時に持って行きたい。

アジアンパンクRPG サタスペ (Role & Roll RPG)

アジアンパンクRPG サタスペ (Role & Roll RPG)

6ニムト

Amigo ニムト

Amigo ニムト

続いて、軽めのゲームとしてチョイス。
1〜104までのカードを各自10枚ランダムに配り、場に数字順に並べてゆく。4列それぞれに、列の最後尾の数から次列の最後尾の数までが並び、6枚目を置いた人は前5枚を取って自分の失点とする。
列の最後尾はどんどん入れ替わるので狙った列にうまくカードが置けるとは限らず、結果として取らされてしまうことも。


短時間で軽く遊べて人数対応幅が広く、多人数だと心理を読み切れないのでパーティーゲームっぽく、少人数ではむしろ心理戦的に、7人前後ではその中間と様相を変える多様さのある名ゲーム。

シャドウハンターズ

シャドウハンターズ

シャドウハンターズ

人類の敵「シャドウ」とそれを狩るもの「ハンター」、どちらにも与せぬ「ニュートラル」が互いの勝利を求め戦うゲーム。
ハンターはシャドウの全滅、シャドウはハンターの全滅あるいはニュートラル3人以上の死亡を勝利条件とする。ニュートラルは各々が独自の勝利条件を持つ。
互いの正体は明かされず、託宣カードを手渡した相手の反応から正体を絞り込み、敵味方を見分けて戦うことになる。


序盤に託宣を引ける場所に移動できないと、なかなか情報が厚まらず身動きが取れない。たしか一人に1枚の託宣を配ってしまうルールが提唱されていたように思うが、そうでもしないと無闇に長引きそうだ。


今日のプレイタイトルはここまで、以下はプレイしなかったゲーム。

操り人形

Ohne Furcht und Adel

Ohne Furcht und Adel

国内の重要人物を傀儡として自分の領土を発展させて私腹を肥やすゲーム。国王から順に8枚ある役割カードのひとつを選んで抜き取ってゆき、その能力を活かして資金を得たり領土に施設を増やしたり、あるいは他プレイヤーを妨害する。
指定した役割のプレイヤーを行動不能にする暗殺者、指定した役割のプレイヤーから有り金全部奪い取る盗賊、金を出せば誰かの施設を壊せる傭兵など、その能力は多彩で強力。
誰かが自国に8枚の施設を建造したターンでゲーム終了、合計得点の高い方が勝ち。


自分に回ってきた役割カードと自分が次に回した役割カードから前後プレイヤーの役割がある程度推測できるので、それを目安とした駆け引きが生じる。カードゲームとしては仕掛けが少なく地味とも言えるが、役割の強力さと推測/心理戦要素の強さがそれを補って余りある。シビアなゲーム展開を好む人向けの良作。

レッド・ノヴェンバーを救え!

レッド・ノベンバーを救え!  完全日本語版

レッド・ノベンバーを救え! 完全日本語版

沈みゆく潜水艦を修理し、救援まで持ち堪える協力型ゲーム。時間と共に艦には浸水や火災が次々に発生、また(何故か)修理に役立つアイテムの中にウォッカが含まれているなど破滅型なゲーム構造。しかも残り時間10分前になると「仲間を裏切り単独脱出」という選択肢が。その場合、艦の沈没が勝利条件に変わる。協力型なのに裏切り可能という珍品。
クセの強さと、今回の会場のテーブル広さ(本作はボードが小さいのでこの距離ではちょっとやりにくい)で出すのをやめた。