満州鉄道 特急「あじあ號」パシナ型機関車


流線型のボディが美しい、レトロフューチャースティームパンクな機関車。
戦中の満州で特急あじあ號を牽引した1台で、当時最速の時速120kmで運行した。あじあ號自体が最新設備を搭載した先進の特急で、なんと世界初のエアコン完備車だったという。


パシナとは「パシフィック」式の7型を表す満鉄の形式名。最終機は流線型を更に追求した独特の形状で「鉄仮面」と呼ばれ親しまれたが、これはそれより前の型。初期は鮮やかな空色+赤だったようだが、どうにも原色が目に痛く落ち着かないので戦時色=夜間走行で目立たぬよう黒に塗り替えられ、灯火管制用に庇を付けたものを想定している。


前方下部の独特なバンパーをどう表現したものか散々悩んだ末、ベース資料に従って影で塗り潰すことにした。