内装×外装

自転車の変速機には内装のものと外装のものがある。外装は後輪の軸に取り付けたスプロケット自体を多段化し、チェーンをかける位置を変更することでギア比を変えるもの。内装はスプロケット自体は1枚だが後輪の軸部分に遊星ギアが組込まれており、軸とホイールの回転速度を変えるもの。
……ということは、だ。
内装変速機の外側に外装変速機を取り付けることで、後輪のみの多段×多段化が可能なんじゃないかと。内装は今のところ8段まで、外装は10段まで存在するから、最大で後輪80段。そこまでしなくても、内装3段×外装6段=18段程度でもかなり使える。
ついでに、フロントギア側もボトムブラケットに組み込む内装変速機というものが登場しているから、これと外装の3段を使って多段化。前後合わせて数百段!いや、そこまでやっても使いようがないけど。
ここまで来ると前後とも2箇所の変速が必要になるから手元だけでは操作できないし、段が多過ぎて適切なギアの組み合わせを判断できなくなってくるから、自動変速で処理するのが良いかも知れない。
やっぱりメーカでもこの程度のことはすぐに思い付くわけで、既にシマノからINTEGO、SRAMからDualDriveなどが出ている。いずれも内装3段+外装8段。