id:manpukuya:20051004:umigame2より。この表題はid:mutronix:19700101:1047558720で出題された奴ですね。
発売を記念して、一つ。
箱の中の猿
ある宅配便の事務所の話。
二週間に一度、同じ送り主から同じ宛先に箱が送られてくる。
箱には空気穴が空けてあり、中で何か動く音がする。覗いてみれば、それは確かに猿であった。
送り主からの注文で、この荷物は「局留め」になっているので、事務所では受け取りと宛先に連絡を入れる。すると受取人-----中年の男性であり、幼い男児を伴う-----が車で引き取りにくる。男児はこの時を楽しみにしている風だ。
一週間後、箱はまた送り返される。この時には中身は入っていない入っているが物音一つしない。
という話。原文を確認せず記憶で書いているので、（大筋では正確に再現した筈だが）細部に違いがあるかも知れない。
これは、前世紀の末頃、個人的に設置していたBBSに投稿されたもので、それを齎した人物の話では「実話」であり、「命の危険がある」ので肝心の部分を伏せて書く、ということであった。
その脅し文句については全く信じていないが、その人物とも、また素晴らしい解題を見せた人物とも連絡が取れないので、これまで公開せずに来たもの。
従って著作権的に少々アレなのだが、もう5年も経っているのでそろそろ時効と考えてしまおう。
解題は後日。但し、私を含む数人で勝手な事を言い合ったものに過ぎず、発起人からことの真相が語られる事はなかった事を申し添えておく。
