映画版アップルシード

原作への思い入れで最後まで見たが、はっきり言って酷い。
一応、原作1巻のストーリーをベースに展開しているようではあるが、矢鱈と要らぬ人間ドラマが展開して鬱陶しいことこの上ない。原作は結構ドライだったような気がするが。
全編フル3Dで、背景などはそれなりにリアルタッチな(少々汚しが足りないが)出来映えなのだが、どういうわけかキャラのみトゥーンレンダリングされているので質感にかなり違和感がある。キャラ造形も原作に忠実というわけで無し、かといってリアルタッチという程でも無し。動きも少々固く、また髪の毛などフィギュアの如き質感になってしまっている。このあたり、同じ士郎正宗原作の攻殻機動隊シリーズと対照的である。
総合的な評価としては「戦闘シーン以外に見るべきものは無し」。
余りに酷かったので原作を読み直したくなった。