今一度スジ煮込みに挑む。今回はスジ少なめ、野菜多めで。具としてスジ肉500gの他に糸蒟蒻、豆腐一丁、白菜1/4、それに臭み消しの刻み葱と生薑。
料理酒が切れていたので味醂+出汁醤油だけ。やや薄味。肉が少ない分、ゼラチン質のべたつき感は少ない。
株式会社はてな、はてなダイアリーの総テンプレート化に意欲 - まんぷく::日記
これはテーマ作成者にとっては重大なニュースである。
私としてはその方向性に反対したい。以下にその理由を述べる。
見栄えの崩れ
はてなのテーマを形作る「スタイルシート」は、HTMLファイルの構造を元にデザインされる。同一の構造が保持されなければ、テーマ適用時の見栄えは保証できない。
無論、現在でもヘッダーとフッターを任意に編集できるようになっているため、やろうと思えばイレギュラーなHTML構造も作り得る*1のだが、日記本文は不可蝕領域でありデザインをスタイルシートに頼らざるを得ないため、そのように強引なHTML編集の需要は極めて低かった。
しかし、HTMLテンプレートを任意に編集できるということは、イレギュラーな構造の可能性が増えるということだ。特に、スタイルシートを十全に操れない初心者ほどHTML部分の編集を行い、その結果表示崩れのトラブルが増えるのではないか-----これまで教えてはてなダイアリーで指導して回る立場にあった身としては、それを危惧してしまう。
構造の崩れ
見栄えに関しては、スタイルシートを適用せずHTMLのみで構成したとしてもそれなりに機能するだろう。しかしスタイルシートの利点は見栄えを細かく調整できることだけではなく、むしろ見栄えを構造から分離できることにある点を鑑みれば、HTMLで「デザイン」されてしまうのは良いこととは言えない。
そうすることによって検索やアクセシビリティに支障が出る可能性があるし、それどころか環境によっては不適切な構造により表示そのものが不全になる可能性だってある。スタイルシートだって正常に解釈できない環境では酷く崩れることがあるが、その場合は非適用とすればプレーンな状態になるので、閲覧に支障はない。
資産の放棄
はてなダイアリーには、これまで蓄積してきた数百ものテーマファイルという「資産」がある。しかし前述の通り、これらはスタイルシートであるが故にHTML構造の変化に対応できる保証がない。この変更により、そのすべてとは言わぬまでも何割かのファイルは大幅な修正を迫られ/或いは破棄されることになるかも知れない。
とりわけ、100種近くのかんたんデザイン対応テーマは大きな問題となる。これらは優れたデザインを簡単に提供するために用意されたものだが、それだけに厳密に作り込まれておりラフに作られたファイルより対応力が弱い傾向にあるため、HTMLの予期せぬ構造変化で利用できなくなる可能性は高い。
無論、テーマファイルにHTMLテンプレートを内包することで、当面の問題は防げるだろう。しかし恐らく、「テーマ適用の上でテンプレートを編集する」という需要は絶対出てくるだろうし、できなければテンプレート制の利点は殆どない。だがそれを可能にすれば、スタイルシートとの不適合は避けられまい。
提案
発端はどうやら「コメントを書く」という文字を任意に変更したい、という話だったらしい。その程度であれば、本来なら「スタイルシートでどうぞ」というところだが、残念ながらコメントを書くためのリンク自体にはclassが割り振られていないため、例えば:after疑似要素で対処することもできない。
はてなにはテンプレートにちょっと手を加えて頂き、このような微細な構造にも各々classを割り振って頂くということでどうだろうか。
後は利用者の腕次第だ。
*1:例えば本文とサイドバーをTableレイアウトするとか
翔泳社 DESIGN QUARTERLY 創刊号
見慣れぬデザイン誌があったので手に取った。真っ白な表紙に黒版でロゴと内容、赤でナンバーが振ってあるだけのシンプルなデザイン。
DESIGN QUARTERLY (デザイン・クオータリー) 2005年 No.1
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ところで、表紙があんまり無地なので裏面の広告がうっすら見えるのは、狙ってのことですか?