写真

Nikonの新ミラーレス機を予想する

事前の噂通り、23日にニコンが新ミラーレス機と見られるカメラ情報を公開した。これまた事前の予想通り、実際に公開されたのはテイザー的な情報量の少ない映像だけだ。 正直なところ、私はニコンユーザどころかフルサイズ路線ですらないマイクロフォーサーズ…

ソフトウェア本位時代のカメラ

中国HUAWEIのスマートフォンP20が、「カメラ機能の優れたスマホ」として注目を集めている。Huawei 5.8インチ P20 SIMフリースマートフォン ミッドナイトブルー【日本正規代理店品】出版社/メーカー: HUAWEI発売日: 2018/06/15メディア: エレクトロニクスこの…

雨を撮る

雨の日は気分も晴れない。 陰鬱な空。体に纏わり付く湿気の不快感。外に出るにも傘が要るし、なにかと億劫だ。 だけどそんな雨の日も、カメラがあれば楽しい日に変わる。 雨の日はいつもと違う写真が撮れる日だ。すべてのものが濡れて色を深め、水たまりは風…

一眼レフとミラーレス、よくある誤解

今、ミラーレスの立ち位置は微妙なところにある。元々センサーサイズが一眼レフよりも小さい規格から広まったこともありハイエンド指向の一眼レフユーザからは下に見られがちな反面、135フルサイズのソニーαなどがハイエンド向けにも高く評価された結果とし…

Lumix G 42.5mm/F1.7で撮ってみる

というわけで先日の「汎用に使えるレンズ」まとめで番外に入れた単焦点レンズを買ってみた。実はこれが初めての単焦点レンズ……じゃないな、よく考えてみたらMFTだけど7.5mm Fisheyeとか買ってたわ。でも中望遠の単焦点レンズは初めて……じゃなかった、オール…

マイクロフォーサーズの汎用レンズを選ぶ

レンズ交換式カメラの利点は「必要に応じて最適なレンズを選ぶことにより撮影の幅が広がる」ことだが、欠点はその裏返し:「多数のレンズを使い分けねばならない」ことだ。すべてのレンズコレクションをいつでも利用できる状況ならば良いが、外出先などレン…

マイクロフォーサーズ マクロ撮り比べ

マイクロフォーサーズにもマクロレンズが充実してきたが、それらを比較した情報が見当たらなかったので、僭越ながら簡単に撮り比べてみることにした。 とはいえ全種買い揃えるほどの余裕はなく、さりとて借りる当てもないので、店頭展示品を拝借してのごく簡…

星を写すレンズ

星辰光学社のIndu-Star61はかつて天体望遠鏡用のファインダーレンズとして設計されたものを元に、前後を入れ替えたマクロレンズである。その出自から「星を導くもの」を意味する通称で呼ばれるが、不思議なことにこのレンズで撮影した像には昼夜を問わず、被…

日帰り観光記:日光東照宮

日光に行ってきた。 関東在住ならば小学校の修学旅行とかで一度は訪れるであろう場所だが、反面「なかなか二度目がない」場所でもある。 しかし世界遺産である「日光東照宮(を含む寺社群)」をはじめ、ちょっと足を伸ばせば風光明媚な湖あり大滝あり温泉あり…

彷徨える積層廃墟群、第N無人居住区

神保町駅すぐそばのギャラリーで開催されている、N区の展示を見てきた。blog.livedoor.jp もう10年以上、段ボールで街を作り続けている燈さんの個展。無人なのに居住区。増築を続ける廃墟。 縮尺はまちまち、展示の度に組み合わせ方も違うし分譲や新築もある…

懐中星天儀紙盤とライティング

5月初頭からの点滴堂「少女への手紙」展でご好評頂いた、箔押しのカードセット「懐中星天儀紙盤」。明日から始まる『La couronne du fleur Ⅸ』(花の王冠展9)にてこちらを販売するにあたり、ちょっと撮影のコツ的なことをご紹介しておこうかと思う。写真と…

革で作るレンズフード

LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH.を購入した。 Panasonic マイクロフォーサーズ用 30mm F2.8 単焦点 マクロレンズ LUMIX G MACRO ASPH./MEGA O.I.S. ブラック H-HS030 出版社/メーカー: パナソニック 発売日: 2015/04/23 メディア: Camera この商品を含むブロ…

クラシックスタイルなデジカメまとめ

カメラと時計というのは個人が扱う機械類の中ではずいぶん歴史が長く、また道具としての刷新が遅い。その分だけ古いスタイルを受け継いだ製品も多く出ている。 とはいえ昨今の電子化はそういった製品の方向性も大きく変えてしまった。純機械装置だった頃と違…

iPadで写真を撮ろう

スマートフォンはすっかりコンパクトデジカメの代わりとして定着した。Webに上げる程度ならば充分な画質、常時持ち歩く携帯性、その場で加工からアップロードまで済ませられる即応性。今やコンデジは「一眼レフに迫るセンサーサイズの高画質ハイエンド」もし…

キノコが撮りたい

キノコは全体に小さ目だからわりとマクロ撮影向きで、ヴァリエーションも豊富だし虫と違って動かないし草花ほど風にも揺られないので撮り易い好被写体なのだが、近所を歩いても切り株に白い塊状のがちょっと生えてる程度でイマイチ面白くない……と思ってたら…

12-50mmのマクロを試す

早速いろいろ撮ってみる。 職場近くの花壇はこの時期わりと大振りの花ばかりでマクロ的にはイマイチ映えないので、虫写真でお届けする。念の為、写真は続きに隠しておく。

M.Zuiko Digital ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ

キットレンズの12-32mmではやっぱり限界があって、特に接写の弱さとフォーカスリングのないピント調整はちょっと厳しいものがある。というわけで交換レンズとして12-50mmを入手した。 かなり焦点距離がかぶっているのに敢えてこれを選んだのは、主に簡易マク…

子供だって写真が撮りたい

子供はしばしば親の真似をしたがるが、決して「子供騙しのおもちゃで納得する」のではなく、あくまで「大人と同じものを持ちたがる」ものだ。 しかしカメラの場合、本気系カメラというのは大体が大きくて重くて子供の手には余り、しかも光学系にせよ電子系に…

天体嗜好症

星辰光学社は元を辿れば天体望遠鏡メーカーであるが、ガラスレンズの研究に偏重するあまり反射望遠鏡による大口径化競争に追随できず転身、望遠鏡に取り付ける写真機の開発を始める。 初期には乾板写真機を製造していたが、のち35mm版フィルムの引き伸ばしを…

星の名前のレンズを

「GM1に似合うレンズ」を探しているうちに些かこじらせて、何故か現在安目のオールドレンズを物色している。デジカメは電子機器なのでどうしても劣化を免れず、またセンサーにせよデータの処理系にせよ格段の進歩を遂げるものなので中古はどんどん値が落ちる…

写真に於ける視線誘導

実のところ、写真というのは写すものより写さぬものの方が重要だ。そもそも、何かを撮りたいと思ってカメラを構えるのだから、それ自体は写っていて当然なのであって、写りの悪さは写らなかったことよりも写ってしまったことによる場合が多い(無論、手ブレや…

印象的な写真を

とても印象的な写真のブログを見た。 京都の花 - Gallery NINSEI - Yahoo!ブログ まるで日本画のような写真。落款を意識したであろう赤いマークも洒落ている。 背景をボカした撮り方も、コントラスト差を付ける方法も、それ自体は一般的なテクニックなのだが…

GM1のキットレンズで近接を

毎日レンズ情報を調べては妄想膨らませている。単焦点の明るいレンズはボケ具合が良い。当初マクロレンズをと思っていたが、実際のところ微細なものを大写しにする予定があるわけでなく、欲しいのはむしろ浅い被写界深度だ。店頭のサンプルを装着してテスト…

GM1レンズ考:「似合うレンズ」を探す

ずっと1台で賄うコンデジを使ってきた癖が抜けず、どうも「広い画角を1本でカヴァーする」汎用指向が抜けないが、レンズを交換できることこそコンデジにはない利点なのだし、そのレンズが軽量コンパクトに済むのがμ4/3の利点であるわけだから、むしろ特化型…

マイクロフォーサーズの沼へ

さて、GXRでは避けていたレンズ沼の縁に、とうとうGM1によって立ってしまった。Panasonic デジタル一眼カメラ ルミックス GM1 レンズキット 標準ズームレンズ付属 オレンジ DMC-GM1K-D出版社/メーカー: パナソニック発売日: 2013/11/21メディア: Cameraこの…

Lumix GM1雑感

去年購入したリコーGXRの性能には満足していたのだが、後継機種の発表なくディスコンになり将来性が断たれ、それによりレンズユニットも入手難になったため今後の身の振りを考えざるを得なくなってしまった。 元々、購入時点で既にボディ内蔵電池がヘタレて…

星屑紙の綺麗な撮り方

遊星商會の主力商品である「星屑紙」は、主に小物撮影時に雰囲気ある背景としての利用を念頭に制作され、実際そのようにご利用頂くケースが多い。 一方で、半透過紙に金属色印刷と些か特殊なつくりのため「巧く撮れない」との声もあるようだ。そこで、「どう…

高性能な写真のボケ加工アプリ「After Focus」

最近ではスマートフォンのカメラも随分性能が向上し、単純な画質面だけでなく画の作り方についても融通が利くようになってきた。単なるオマケ機能ではなく、既に「カメラとしての利用」に充分堪えるだけの性能を備えてきている。 とはいえカメラを主とする機…

ボトルメール的写真交換アプリ「Rando」

とてもシンプルなアプリである。できることは「写真を撮って放流する」「1枚放流の度に1枚受け取る」「受け取った写真を評価する」たったこれだけ。 iTunes の App Store で見つかる iPhone、iPod touch、iPad 用 Rando単純で直感的ではあるのだけれど、今ま…

綺麗なボケを安く撮る

写真というのは基本的に引き算の画作りが肝要だ。絵画と違って撮影範囲に入るものすべてが写ってしまうので、その中で「如何に不要なものを取り除き、被写体に意識を集中させるか」が重要になってくる。 最も基本にして効果的なテクニックが、被写界深度を利…